事業実施の成果目標
【平成29年度】
1.調査実施および分析
アンケート調査(対象60団体)およびヒアリング調査(対象専門学校5校、団体5か所)により、各団体で行われている研修に関する実態を調査し、以下のことを取りまとめる。
a. 研修の達成学習目標・評価、学習レベル、時期、実施団体、能力・資質、料金、地域、学習方法
b. 研修に対する学校・教職員ニーズ
c. 関係団体の研修企画・運営に対する期待と要望
2.教職員に必要となる研修テーマの抽出等
調査結果から研修実施実態を整理・分析し、教職員に必要となる研修テーマを抽出する。
なお、研修テーマとして想定されるテーマは以下のとおり。
a. 教員の指導法、効果的な指導技術の習得
b. キャリア形成支援スキルの習得
c. アクティブラーニング等の教育手法
d. 学校運営・学級運営に関わるマネジメントスキル
e. インクルーシブ教育に関わる知識、教員の心理
f. 職業教育のアウトカムを担保する為のエンロールマネジメント等の習得
3.成果の共有
平成29年度事業の進捗について中間報告会を開催するとともにホームページから情報を発信する。
【3年間を通じた成果目標】
1.職業実践専門課程における研修実態に関する総括報告書の作成
平成29年~31年度に実施する専門学校・各種団体等に対する調査の分析結果を統括し、文部科学省に向けた政策提言をまとめる。
2.専門学校教職員の資質向上に必要な研修プログラムの開発実証
以下に挙げるテーマの中から4講座程度の研修プログラムを開発予定。
3年間を通じて100校程度(延べ160名対象)で研修を実施する。
a. 教員の指導法、効果的な指導技術の習得
b. キャリア形成支援スキルの習得
c. アクティブラーニング等の教育手法
d. 学校運営・学級運営に関わるマネジメントスキル
e. インクルーシブ教育に関わる知識、教員の心理
f. 職業教育のアウトカムを担保する為のエンロールマネジメント等の習得
3.研修ポータルサイトおよびe-learning講座の開発および実証
過年度開発したインストラクショナルデザイン講座および平成29年~31年度に開発を予定している研修プログラムに含まれる認知的教育はe-learning化し3年間を通じて100校程度(延べ500名対象)で講座を実施する。また、この講座等を普及するために研修に関するポータルサイトの開発と運用を開始する。
4.継続的に研修を実施するための仕組み作り
本事業が併せて実施を計画している学校評価の充実事業と共同で自立的かつ継続的に研修を実施していくための仕組みを構築する。
事業の内容について
会議
実施委員会 |
目的 |
事業の進行状況や予算執行管理等を統括する |
体制 |
専門学校代表者 13人体制 |
開催回数 |
2回(8月、2月) |
質保証・向上推進委員会 |
目的 |
各ワーキンググループで行われている事業内容の連絡調整等を実施する。また、成果報告会の運営や情報公開用HP作成を担当する。 |
体制 |
専門学校関係者 8人体制 |
開催回数 |
3回(8月、11月、2月) |
調査ワーキンググループ |
目的 |
現在研修を行っている専修学校関係団体や研修業者への調査や学校・教職員の研修ニーズ調査を通じ、研修支援インストラクター育成ガイドブックの作成および研修体制づくりに反映する。 |
体制 |
専門学校代表者6名、企業1名、団体1名 専門家1名 合計9名 |
開催回数 |
3回(8月、9月、11月) |
教員資質能力向上ワーキンググループ |
目的 |
研修支援インストラクター育成ガイドブックの原案作成を担当する。 |
体制 |
専門学校代表者5名、企業4名、大学等2名、団体1名 合計12名 |
開催回数 |
3回(8月、10月、2月) |
実証講座ワーキンググループ |
目的 |
「情報公開促進講座」「研修支援インストラクター育成研修」の開催および検証を担当する。 |
体制 |
専門学校7名、企業3名、団体2 合計12名 |
開催回数 |
3回(8月、11月、2月) |
2.調査等(目的、対象、規模、手法、実施方法等)
研修の実態把握の為、専修学校関係団体そして全国各地の協会等のフィールド調査 |
目的 |
専修学校関連団体や中核的専門学校を対象として、今後、教員として必要となる研修内容および研修スキームを把握し、効率的な開発・普及促進にあたる基本情報を収集する。さらに、関連団体と今後の運用がスムーズに行うための連携を働きかけ、開発から実証そして普及において協力体制をつくる。 |
対象、規模 |
専門部会団体、都道府県協会、民間研修実施団体、専門学校
- a. 職業教育・キャリア教育財団
- b. 各種専門部門団体(全経、全情協会など)
- c. 都道府県専修学校協会
- d. 各種職能教育団体
- e. 第三者評価認証機関(専門職高等教育質保証機構等)
- f. 先進的な研修実施専門学校 等 60団体、5専門学校
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日程 |
平成29年9月~平成30年1月 |
方法 |
アンケート調査 60団体程度(都道府県、専門部会等)(*1)
ヒアリング調査 専門学校5校程度と5団体程度の研修企画担当者(*2)
専門学校視察候補(麻生塾,FSG,有坂中央学園,穴吹学園,龍澤学館)
団体(情報協会,東京都専各,中央職能協会,専門職機構,産業能率大学)
視察担当者3名程度を派遣し、その内容を取りまとめる。 |
留意事項 |
実態調査の実施に当たっては、文部科学省等で過去に実施した調査結果も積極的に活用する。
*1: 調査集計、統計処理は、一部外部業者に依頼予定。
*2: 視察担当者は一部外部業者に依頼予定。
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教職員研修設計開発等 |
目的 |
全国の専修学校教職員の資質向上に必要となる研修体制を整備・充実するため、有効な研修の設計・開発を行うとともに、継続的かつ体系的に実行可能な体制モデルを提示する。 |
概要 |
(1) 終了評価基準を定めた研修プログラムを開発
- a. 調査結果をもとに、現在実施研修の目標を類型化し、教員に求められる資質・能力を明確化した研修プログラムを体系化する。
- b. 既に実施されている研修から、今後設計・開発する必要性がある研修を優先的に抽出する。
- c. 学習目標と評価基準を明確にして研修を設計する。その際、学習方法を学習課題にあわせて検討する。
【想定している研修テーマ】
- a. 効果的な指導技術の習得(カリキュラム・授業計画等の作成インストラクショナルデザイン等の理論や方法論)
- b. キャリア形成支援スキルの習得(考え抜く力やリーダーシップ、忍耐力等、専修学校生に更なる向上が期待される非認知的な能力の育成に関わる内容も含む)
- c. アクティブラーニング等の教育手法
- d. 学校運営・学級運営に関わるマネジメントスキル
- e. インクルーシブ教育に関わる知識、教員の心理
- f. 職業教育のアウトカムを担保するエンロールマネジメント等の習得等
*認知的領域は、デジタルコンテンツでの開発も検討する。
*態度領域についての効果測定が必要な学習目標は、継続的な学習行動を観察、報告できるように検討する。
(2) 専修学校の教職員研修の組織やネットワークポータルサイト作成
- a. 研修企画の仕様の定型化
- b. 講師名簿および関連団体研修の紹介
- c. e-learning講座の申込・受講管理
- d. 受講者、関係者の情報共有コミュ二ティサイト
*併せて実施を計画している別の事業からのコンテンツも本事業のポータルサイトで運用し、経費を節減する。
(3) 全国各地域において研修の定期的に開催可能な研修制度の体制づくり
- a. 各種団体や研修業者等との協力体制について検討
- b. 研修企画や運営体制の整備について検討
- c. 研修体制を維持・運営すために必要な費用を得るための、適切な研修受講料について検討
*併せて実施を計画している別の事業と情報を共有することにより、互いの情報を有効に活用する。
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実証講座の実施 |
研修体制 |
- a. 実証講座ワーキンググループを中心に、会員校そして各関連団体との連携を図り実施する。
- b. 本事業終了後は、各都道府県協会や分野別専門部会等とも連携し、継続して研修を実施する体制を構築する。
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手法 |
集合研修とe-learning講座を実施 |
対象者 |
専修学校教職員 |
人数 |
1講座につき20~30名程度で実証 |
実施時期 |
平成30年度 教員新規開発研修の実証講座を4講座 予定 e-learning講座実証講座 実施
平成31年度 教員新規開発研修の実証講座を4講座 予定 e-learning講座実証講座 実施 |
研修の検証 |
- a. 本事業で実施する全ての研修に、質保証・向上推進委員会、教員資質能力向上ワーキンググループから委員を派遣する。
- b. 派遣された委員は、研修プログラムの改善事項を整理する。
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その他 |
- a. 実証講座の講師は、当会規定に基づき講師料を支払う。
- b. 実証講座の受講料は、無料とする。
- c. 実証講座の事務処理等は、一部外部業者に依頼予定。
- d. e-learningの運用は、一部外部業者に依頼予定。
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3.成果の取りまとめ等
本事業で開発する4講座の研修プログラムの公開 |
規模 |
電子データとしての取りまとめ |
手法 |
HPでのデータ公開 |
成果報告会の実施 |
規模 |
1回 100名程度 |
手法 |
プレゼンテーション |