令和5年度「職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保証・向上の推進」
(ⅱ)効果的な教育成果の公開方法等に関する支援体制づくりの推進事業
事業実施の成果目標

令和5年度

Ⅰ.専門学校教員のキャリア形成モデルおよび教員概論研修プログラムの開発

専門学校員が抱える問題として、専門学校教員のキャリアモデルが見えないこと、キャリアへの定位の方法等が明確でないことなどがあげられ、これらが早期離職や、資質能力向上の障壁になっている。このことを解決する方法として、専門学校教員のキャリアモデルの具体的な提示やそれを基にしたキャリアアイデンティティーやキャリアオーナシップを自覚して教育基礎を学ぶための研修プログラムを開発・実施する。

Ⅱ.授業改善サポーター養成講座の開発

令和4年度文部科学省委託事業として株式会社三菱総研が取りまとめた職業実践専門課程の質保証・向上のための実態調査報告の中で、専門学校の教員は、実務には自信があるが、生徒の理解や指導、教育に必要な知識や技能に不安を感じていることが発表された。
本事業では、この解決策として、学内に指導力等の向上を牽引する授業コンサルテーションができる中堅教員を配置し、若手教員に対して適切なアドバイスやサポートを行い教育の質を向上させる必要があると考える。
このことから、授業の観察や評価、教員のカウンセリングやコーチング、授業改善に関するアドバイスや提言の提供、教員の授業計画や教材の開発支援等ができるサポーターを育成するための講座を開発・実施する。
また、この人材には、自校の知見のみならず、他校の知見も共有することにより効果的で質の高い教育が実施できることが期待されるため、授業改善サポーター同士が知見や経験を持ちより意見交換をするためのしくみ構築についても検討する。

Ⅲ.産学連携推進員育成講座の開発

職業教育において、産学連携がもたらす代表的なメリットとして、学習目標の明確化、実践的な教育の実現、最新のトレンドや技術の習得、就職支援の強化、地域産業の活性化などがあげられ、こうしたメリットを最大限に活用するために学校と企業の連携を積極的に推進するための人材配置が重要であると考える。
このため、本事業では、専門学校が企業と協働する最適な方法とその実現に必要なスキルを身に着けた推進員の育成とこの講座を牽引するファシリテータ育成講座を開発・実施する。このことにより、各地域における産学連携の積極的・自立的推進体制の整備を目指す。

Ⅳ.成果を普及するためのセミナー等の開催

これまでの成果を普及することを目的として、セミナー等を開催する。

Ⅴ.e-learningポータルサイトに関する検討

これまでの成果を普及することを目的として、職業教育・キャリア教育財団等との連携してポータルサイト運用体制について検討する。

Ⅵ.情報の総括

上記Ⅰ~Ⅳの事業内容の情報総括し、状況などを把握する。