Ⅰ. 専門学校教員のキャリア形成モデルおよび教員概論研修プログラムの開発
1.令和5年度の到達目標
- 専門学校教員のキャリア形成モデルと資質能力についての全体的な把握ならびに、現行の専門学校教員研修の概要を把握・整理する。
- 「専門学校教員概論」のテキスト・研修の枠組みを確定し、その一部のサンプル教材を作成する。
2.会議等
この件に関する調査・開発は、専門学校教員概論研修プログラム開発委員会が担当する。
委員会は年間5回程度(福岡2回、オンライン3回)実施を予定する。
3.令和5年度の取り組み
①専門学校教員のキャリアに関する調査
専門学校6校程度を対象とし、委員2名程度を派遣して教員のキャリア形成に関するインタビュー調査行い、キャリア形成や資質能力の全体像を把握する。
②現行の専門学校の教職員研修プログラムの整理と再検討
教職員研修プログラムの概要を把握・整理するために、委員2名程度を派遣し、一般財団法人職業教育・キャリア教育財団の教員研修担当者にインタビュー調査を実施するとともに関連文献や報告書等を再度分析する。
③「専門学校教員概論」テキストの一部のサンプル教材を作成する。
④成果物
・専門学校教員のキャリア形成および教員研修プログラムに関する調査報告書(中間)
・専門学校教員概論サンプル版
Ⅱ. 授業改善サポーター養成講座の開発
1.令和5年度の到達目標
- 授業改善サポーターに必要な資質・要件等を把握・整理する。
- 暫定版授業改善サポーター養成講座を開発・実行し、各参加校にサポーターの知見を持った人材を配置し、課題抽出体制を整える。
- 暫定版講座参加者から各校での授業改善事例や課題を収集する。
2.会議等
この件に関する調査・開発は、授業改善サポーター養成講座開発委員会が担当する。
委員会は年間5回程度(東京2回、オンライン3回)実施を予定する。
3.令和5年度の取り組み
①授業改善サポーターの資質・要件に関する調査
専門学校5校程度(対面2校、オンライン3校)の教員を対象とし、委員2名程度を派遣しインタビュー調査を実施し、当該人材の資質能力や要件の全体像を把握する。
②暫定版授業改善サポーター養成講座の開発・実施
調査結果を基に3時間程度の暫定版講座を開発し、中堅教員を対象に東京にて実施。
受講者は各校にてサポートを開始する。
③授業改善としてのリフレクション情報の収集
各校において実施されている授業改善のリフレクション情報を収集し、完成版講座を開発するための情報とする。
リフレクションは、本年度2回(対面1回、オンライン1回)を予定し、各校で実施されている授業改善プランや日誌等を共有する。
④成果物
・授業改善サポーターの資質・要件に関する調査報告書
・暫定版授業改善サポーター養成講座のカリキュラム・シラバス・教材等
・講座事後に実施されたリフレクションを取りまとめた情報
Ⅲ. 産学連携推進員育成講座の開発
1.令和5年度の到達目標
①各地域や産業の特性を踏まえた推進員に必要な資質・要件を明らかにする。
②産学連携推進員育成講座の開発方針とサンプル教材を開発する。
2.会議等
この件に関する調査・開発は、産学連携推進員育成講座開発委員会が担当する。
委員会は年間5回程度(東京2回、オンライン3回)実施を予定する。
3.令和5年度の取り組み
①産学連携推進員の資質・要件を明らかにするためのアンケート調査
本会会員を対象としてWebアンケートを実施し、各校における産学連携の状況や課題等を把握・整理する。
②産学連携推進員の資質・要件を明らかにするためのインタビュー調査
当該人材の資質・要件をさらに深掘りすることおよびケーススタディ情報等を収集することを目的として調査する。調査は、5校程度(対面2校、オンライン3校)に2名の調査員を派遣し情報を収集・整理する。
③産学連携推進員育成講座の開発方針とサンプル教材の開発
本年度中に講座の概要・カリキュラム・教材(ケーススタディ含む)等のサンプル版を開発する。
④成果物
・産学連携推進員の資質・要件を明らかにするための(アンケート・インタビュー)調査報告書
・産学連携推進員育成講座サンプル版
Ⅳ.令和5年度に実施を予定するセミナー等
下記の5種のセミナー等は、教職員研修実施委員会にて企画・運営する。
このため東京にて5回程度の委員会を開催する。
①FD関連事例紹介セミナー
日程等:東京10月・福岡11月/時間:3時間/内容:内的動機付け事例紹介等
②SD関連事例紹介セミナー
日程等:東京10月・福岡11月/時間:3時間/内容:校務ICT活用事例紹介等
③職業教育のマネジメントセミナー
日程等:オンライン12月、福岡1月、東京2月/時間:3時間/内容:私学法改正・フォローアップ見直し等
④自己点検・評価強化セミナー
日程等:オンライン12月、福岡1月、東京2月/時間:3時間/内容:自己点検・評価の改訂等
⑤成果報告会
日程等:オンライン2月/時間:1時間/内容:事業中間報告
Ⅴ.e-learningポータルサイトに関する検討
本会がこれまでの文部科学省委託事業にて開発した既存コンテンツ等を利活用するために、この運用体制の整備に関する①サイトの設計・構築、②既存コンテンツの整理と改善、③継続可能な運用コスト等について検討する。
Ⅵ.情報の総括
上記1~4の事業内容の情報総括・5の内容の検討や予算執行等を管理するために、連絡調整委員会を設置する。委員会は、オンライン4回を開催する。